第1章

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10代20代のまだ若かりし頃だったろうか、親なんていなくても1人で生きて行ける。自分で生活出来るじゃないか。そう息巻いていた。 確かに、実際に1人で稼ぎ、炊事洗濯をして暮らせたし生きてもいけるものなのだろう。 だが、本当にその時に1人で暮らしているのかということだ。 例え見ず知らずのひととでも関わり勇気や援助、慈しみ、何らかを糧にしたのではないか。 いい大人なっても、あくまでも全て自分でしてきた。全ては自分のもってした能力であり私の手柄だという人がいるが、ついそこには首を傾げてしまう。 しかしどうしてか、恐らく 生活が安定するとつい人は 感謝をわすれるものなのかもしれない。
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