第1章

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「いつもありがと。いろんなこと 手伝ってくれて。ホント助かる!」 冴子は心からの感謝を伝えた。 同期の護は仕事ののみこみが早く また仕事も正確で早い。 冴子は初めてのことにやや時間を要し 上司から 「もう少し早く出来るようになってもらわないと、これからが心配だ」 と言われる程の慎重派。 護のような瞬時に的確な判断も 出来ずにいた。 そんな冴子だが、決してあきらめない へこたれない根性があり、彼女は 上司からどんなに言われようが、 いつも笑顔であった。 内心はどんなにつらかったかしれない。 しかし、そこでただ落ち込んでいても どうにもならない、 何も解決しないことを 冴子は知っていたのだ。
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