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「それより、敵の情報を入手したのよ」
アサコが側にいたカグヤも呼び寄せた。
「SDマシーンのエンジニアに聞いた極秘情報なんだけど」
カグヤと一緒に来た琴と総司にも聞こえるように続けた。
「国会議事堂の衆議院議場に、何やら持ち込まれようとしているらしいのよ!」
「国会議事堂!?」驚くカグヤ。
「しかも極秘に開発された高出力SDマシーンで、全国のSDマシーン設置店に中継出来る優れ物よ」
説明するアサコに、カグヤも情報を告げる。
「敵である信長側が、民法テレビ各社を独占して明日極秘の放送をするらしいの」
「じゃあ、国会議事堂で行われる何かを全国中継しようと!?」
「信長が何かを企んでやがるのか!」歳三が答えた。
カグヤがしばし考え、自分の意見を説明する。
「明日は衆議院本会議があるわ。
信長のマスターの可能性のある人物も出席する──」
「それは!?」アサコが訊ねた。
「防衛省を管轄する防衛大臣・織田聖子よ」
「ああ!」アサコが頷く。
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