第拾話「奪われて」

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現内閣防衛大臣・織田聖子── 女性ながら野心家で知られる新進気鋭の政治家だ。 四十代と政治家としては若いが、その機知に富んだ変革政治で国民にも人気がある。 次は内閣官房長官が内定していると囁かれ、内閣総理大臣に最も近く、しかも誕生すれば日本初の女性政治家である。 「織田聖子が信長の系譜だとはね……」 頷くアサコに歳三が、 「その織田聖子の根城を叩くか!」 意気込む歳三をカグヤが堰き止めた。 「待って歳三さん、カグヤに考えがあるの。敵がTV中継で来るのならー」 カグヤには何やら作戦があるようだ。 「良し、ソッチは任せたぜ!」 敵は戦国の覇王・織田信長率いる『戦国魔人衆』 対するは土方歳三、沖田総司、中沢 琴の『幕末新撰組』 歳三が闘いを前に決意する。 「闘いは明日、国会議事堂が決戦場だ!」 第拾壱章「決戦! 国会議事堂」へ続く──
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