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「そのコウがどうした?」
「あれっ、そのコウの子孫が、この岩田ユウなんですよ。
ユウがマスター(Master)で、私がスレーブ(Slave)です。
ところで、土方さんのマスターは、二人のお嬢さんのどちらですか?」
チョコを頬張りながら、総司はコトノとアサコをジロジロと見た。
「ちょっと待て、そのマスターとかスレーブって、一体何だ?」
「あれっあれっ、土方さん、どうやってリザレクションされたんですか!?」
「待て待てっ、またわからん言葉が出て来た!?」
歳三がいらつく。
「沖田総司さん、歳三さんはコトノのSDマシーンが原因で現れたようなんですが」
アサコがコトノを指して、総司に説明した。
「そのSDマシーンには、隠れた機能があるのよ。
それがリザレクション、または黄泉返しと呼ばれる召魂術よ」
初めてユウが口を開いた。
リザレクション(復活・蘇生)──
または黄泉返しと呼ばれる召魂術。
SDマシーンの実験段階で発見された謎の現象だ。
本来SDマシーンは、リモートビューイングの軍事利用装置として開発された。
リモートビューイングとは、遠く離れたターゲットを第六感で透視する能力だ。
たまたま日本の開発者が、すでに死亡したエージェントの機密情報を遺族の能力者に透視させようとした。
その時にアウトプットである3Dホログラムデーターを、間違えてインプットで移送したら、死亡した筈のエージェントが復活したのだ。
それ以降、日本の上層部が密かに、国民を使ったリザレクション計画として、能力がある術者を探していたのだ。
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