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SDマシーンには、高負荷が掛かった場合、リザレクションが発動したとして、外部に発信する機能があるのだ。
喚び出す対象に強い執着を持つ術者──
喚び出す対象の念が宿った媒介物──
そして、SDマシーンという術機──
これら三つが揃って、初めて喚び出す対象が血肉を有した肉体となって蘇る、リザレクションが発現するのだ。
喚び出す術者をマスター(Master)、喚び出された対象がスレーブ(Slave)と呼ばれている。
むろん、誰でも可能な術ではなく、ある学者は魂レベルでの共振が秘密を解く鍵だと説明している。
またある学者は、術者の強い念がワームホールを発生させ、過去から対象を引き寄せると説明している。
いずれにせよ現象だけが確認され、そのメカニズムはまだ解明されていないブラックボックスなのだ。
「私は術者のユウと、岩田コウが自害に使った私の短刀を使ってリザレクションされた、という訳です。
迷惑な話ですけどね、でもコレで再び土方さんについていける。
今度は置いて行かないでくださいね」
そう言って、総司はニタリと笑った。
「……それで身体は平気なのか?」
「身体? ああ、結核ですか!?」
「そうだ」
「いやだな、付いて行く置いて行かないで、と言ったじゃないですか。
ええ、平気ですよ。コレで土方さんの命令で、また人が斬れますね」
満面の笑みで答えた。
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