プロローグ

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記録 患者 柊 咲夜 (ひいらぎ さくや) 危険度S 能力 周囲の人間に死を訪れさせる。 経歴 0歳 能力覚醒。 病院にいた人間のほとんどが犠牲者になる。 その際、近くにいた両親をも巻き込んだ。 余りにも異例の事態につき、草津病棟の地下隔離室に幽閉。 6歳 能力の抑制訓練開始。 能力についての説明を行い、本人に自覚をさせた後に抑制訓練を開始。 内容としては地下隔離室に人間を送り込み殺さないように意識をさせるというものだった。 人間に関しては死刑判決の出た死刑囚を使った。 本人の精神上、一月に一人が限界だった。 9歳 事件発生。 訓練の結果、抑制ができるようになり、能力の発動する頻度も徐々に減り始め訓練は順調のように思われた。 しかし、ある事件をきっかけに能力はより危険な物へと変化した。 隔離室に送り込んだ死刑囚の一人が暴れだし患者を襲った。 その時に起きた事は・・説明しづらいが、一瞬の出来事だった。 死刑囚が患者を押し倒した、次の瞬間にはその死刑囚はバラバラの死体となっていた。 何が起きたのかは分からなかった。 だが、今までの犠牲者たちとは明らかに死に方が異なった。 患者も何が起きたのか分からない様子で怯えていたが、死刑囚を初めて「怖い」と思ったと答えた。 12歳 抑制訓練を断念。 事件をきっかけに能力の抑制はできなくなった。 意思とは無関係に能力が発動するようになったのだ。 事件から3年経ったが治る気配は無く、本人の意思での抑制は不可能という結論に至り抑制訓練を断念。
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