廊下で優雅にティータイム?

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櫻澤君は満点の笑みを浮かべ自慢気に喋りだした。 「俺のねー、パパはね、イケメンでね、超売れっ子俳優なんだぜ?で、ママは優しいけどときどき黒くなる。けど、株でガンガン稼ぐハイパーママ」 親父はいい。 突っ込むところは多少あるが、いい。 でも、問題は母親。 株でガンガン稼ぐってやばくね? 株って負けたら数億ぐらいで済めばいいけど、泡みたいに消えてく。 危険な稼ぎやってるな…。 「しかも、俺の家はね、シンデレラ城をモチーフにした家なんだよね。ちなみにメリーゴーランドもあるし?遊園地みたいな感じ」 シンデレラ城、ね…。 うちの家の目の前にあるよ、シンデレラ城。 おまけにメリーゴーランドもあったよ…。 「でもさー、この頃うちの前に建った家がさー超目立つんだよね」 「君の家より目立つんですか?」 「まさかー。家の方が百倍、千倍くらい目立ちますー。でもなんか神殿あるし、ベルサイユ宮殿みたいなの建ってるんだよね」 そう、それ、俺の家! 門の代わりにパルテノン神殿、家はベルサイユ宮殿を越える豪華な家! でも、櫻澤君の家の方が、うちより目立つよ…。 夜、電気が目が痛くなりそうなくらいピカピカ光ってるし…。 「お?東城、震えてどうしたよ?」 ヤンキーが俺の顔を覗きこんできた。
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