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「大丈夫です。すみません」
俺は今考えていた恨みの籠もった思いを押しこみ爽やかな顔で答えた。
恨みの籠もった思いとは「あいつ」に。
どうして「あいつ」の親はこんなに馬鹿でかくて、目立つ家を建てるのか…。
親馬鹿で言うことをちゃんと聞いてくれて助かるが、ここだけは本当にやめて欲しかった。
「東城君はさー、どこか入る部活とか決まってるのー?」
「決まってないです」
「でしたら、我らの部活、放課後ティー部へいかがでしょうか?」
これはなんて好都合なのだろうか。
俺がこの学校へ転校してきた理由一つ。
鳳凰学園一のお騒がせの部、「放課後ティー部」に入るためだ。
この部の奴らはとある才能にズバ抜けている。
「あいつ」の計画は実にハードだ。
だから、奴ら放課後ティー部の力が欲しい。
簡単に言えば、雇いたい。
たとえ、どんなに金がかかっても、どんなに犠牲がでても…、「あいつ」の計画にはどうしても必要だ。
俺はふんわりニコッと笑い答えた。
「来週からよろしくお願いしますね!」
「よろしくお願いしますね、東城君」
「あーん、あたし、幸せー。こーんなに可愛い子と部活が一緒とか」
「ミスター東城、これからよろしく頼む!」
「おー、東城ー、よろしくなー」
そして最後に櫻澤君が…。
「コーラ&メントス!よっろしく!俺のキス顔、待ち受けにしろよ!」
まさかのどこからかでてきたコーラ&メントスでコーラをぶっかけられた…。
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