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ああ、目が痛い、いやしみるのか?
あの後、コーラを被ったため着替えをさせてもらい、また迷うといけないのでミスターフリルに昇降口まで送ってもらった。
そして迎えの車、黒塗りのベンツに乗り出来事を思い出していた。
運良く部にすんなり怪しまれることなく入れたのは良かったが、コーラをぶっかけられたのは予想外だった。
というか予想できるほうがおかしい。
でも入れたのでいいとしよう。
櫻澤の野郎、覚えてろよ…。
いいとしたが絶対にこのコーラの恨みは忘れない。
絶対、櫻澤にもコーラ、ぶっかけてやる!
「ああ、目が…」
目を擦っていたとき携帯が鳴った。
かけぬしは「あいつ」
憂鬱だなと思いつつも電話に出た。
「ドジったな、らうら?」
一言目にまずそれを言われ少々イラッとした。
「悪かったな。万年引きこもりのニート様?」
「俺は引きこもりのニートじゃない」
「で、用件は?さっさとしてくれる?」
「あいつ」は溜め息を尽きつつ言った。
「随分、上から目線だな。まあ、いい。命令だ、絶対に放課後ティー部を手に入れろ。多少の犠牲は出でもいい。なんとしてでも」
「はいはい、分かってるし。てか、今、やってるから。黙って見てろ」
「あいつ」とは俺の仕事上の主人だ。
俺は「あいつ」に雇われて今、「あいつ」となっている。
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