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コーヒー男の反対側に座っているのはなんか探偵の格好をした男。
彼のカップの中には黄緑色の液体、お茶が。
格好が格好だから探偵さんと名付けておこう。
探偵さんの隣には赤毛の髪をした柄の悪そうなヤンキーっぽい男が。
まさかの彼はビーカーに入ったコーラと思われる液体をピペットで吹って飲んでいる。
見た目的にヤンキーと名付けていいか…。
ちょっとヤンキーを見ていたら、目があってしまった。
ヤバい、カツアゲされるか?
ヤンキーは俺の事をじーっと見てくる。
「おい、お前、誰?」
お、おわっー!
話しかけられた…。
言わなきゃ駄目だよな。
「あ、えっと、一年B組東城うららです。来週から転入するんですけど、今日は挨拶に来たんです」
出来るだけニッコリ笑顔。
「ほー、一年か。そういや、うちの一年はどこ行った?」
ヤンキーはさっきの鋭い顔から想像出来ないくらいとぼけた顔をした。
「櫻澤君はまた遅刻でしょう」
「ゆりちゃん、また鏡の前でうっとりしてるんじゃないかしら?」
「いや、事件に巻き込まれたかもしれないぞ!」
紅茶紳士、コーヒー男、探偵さんの順に意見を述べていく。
紅茶紳士はため息をついたが、すぐに笑顔になり俺に言った。
「紅茶、いかがですか?今日はアールグレイなんですけども」
「はあ…」
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