憂さ晴らし

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カゲハルが失神しそうな痛みにくるしんでいても、相手は嘲笑うかのようにもう一度ブレスを吐こうとしている どうやらカゲハルにはブレスが効果抜群だとわかったようだ 「ちっ!同じのをそう何発とくらってたら発狂できる自信があるな…」 自分の右腕を土偶の棒にしたその技に舌打ちしながらも、自慢出来ない自信を持てるくらいには余裕が出来たようだ カゲハルは全速力で右に向かって後ろに回り込むようにして走る 魔法が使えないため迎撃は無理 先程のように防御も肉体的にも精神的にも無理 そうなると残っているのは回避だけだ だが白龍は… 次の瞬間、目の前にあったのはすごい勢いでこちらに向かってくる尻尾だった 「うおっ!」 さっきと同じ愚行を起こさず、今度はしゃがんで躱した ってブレス溜めてたのに動けるのかよ! …ダメだ。まだゲーム気分が抜けてない 俺が今生きているのは一重にゼウスからもらったチートのおかげ それでも修業のおかげでさらに強くなってこの痛み 普通なら痛みを感じる間もなくあの世行きだ …やはりこういうのはいい修業になるな と考えていたら目の前に今にも吐かれようとしているものが! …吐かれようとしているって何か別のもん想像しちゃうな
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