憂さ晴らし

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そもそもだが俺にはチートを手に入れてはい、復讐なんてことは無理だと思っている 何故ならアイツは主人公だから 俺がチートという圧倒的な力を持って敵対したところで、さっき言った土壇場での成長という『奇跡』を起こし反撃されて終わるのが目に見える 例え少し努力しただけで血が滲むような特訓をした人に余裕綽々といったふうに負かす 才能と言われればそれまでだが些か理不尽すぎやしないだろうか 勿論自分に才能がないだけで人のせいにするのは愚行だとはわかる だがそれでも もし!自分にそんな『奇跡』を起こせる力があるなら! そう考えてしまうことも一度や二度ではない だが、もし!本当に『奇跡』を起こせれば そうすればあのクズに復讐が可能になる 失敗すれば命を失う だが何もしなければアイツに全て奪われる 奪われるなら奪え そのためにも俺は『奇跡』を起こしたい ――その頃の深い森の中で 『イテテテwwwやっと止まりやがったwwwあのクソトカゲめ一体何処まで飛ばす気だww』 其処には大きな斬◯刀の刀身が埋まってしまっていた そんな刀からどこから出ているのか愚痴が聞こえてくる 『まったく、なんてことしやがるんだww全然抜けやしねえww…ん?』 突然刀が光りだした 『おおwwwwカゲハルのやつw俺様まだ能力説明してないのに使うとはwww流石魔王wwやりますなwww』 暫く光り続けると光が止んだ 『さて、どうなったかな…www…てか、誰か抜いてwwww』 地面に情けなく突き刺さっている斬◯刀 …イミフの言葉にはどこか楽しむような笑いのニュアンスが含まれていた
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