憂さ晴らし

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地面を思い切り蹴って空中へ避けようとする だがすぐにその勢いはなくなり自然現象として再び地面へ落下していく 「くっ!…やっぱ無理か」 恐らく目の前にいる白龍も愚かだと嘲笑っていることだろう もがいてもみてどこか諦めかけたが、どうにかして死ぬことだけは避けるため、能力を解放しようとしたが… 「うおっ!何だ!」 急に自分の身体が重力という自然現象を無視してもう一度上へ上昇した 「一体どうしたんだ…」 口ではそう言ったがある程度答えは出ている それを試すため、もう一度落下しかけている自分の身体…脚に力を入れて全力で空中を蹴る するとまるでそこに地面があったかのように空中へ浮かんだ 一歩一歩は小さい が、何度も高速でやることで有り得ないくらいの高さまで上昇することができた つまり空中を歩くことが出来るのだ それはさながら月◯のように… だがこの技にも弱点が… 「やべえ!めっちゃ足がつる!」 制御した身体能力だとはっきりいってかなりキツイ だがそれでも… 俺にも『奇跡』を起こすこと出来た それだけで満足だった
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