憂さ晴らし

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そして目の前のドラゴンはブレスを空中を走って躱すという異様な光景に思わず硬直してしまっていた そんなチャンス逃すはずがない 俺は思いっきり空中を蹴り白龍の頭上へ かなりの高度になると身体を上下180度回転 つまり脚を空へ向ける そして思いっきり脚を動かし白龍の頭目掛けてものすごい速度で落下 その勢いのまま無傷の左腕でパンチ―― ――しないでまた上下180度回転 そして… 「オラアアアアア!!!」 思いっきり頭を蹴りまくる それは空中を歩くときのように一秒間に十何回という有り得ない速度で蹴りまくる 先程の落下スピードを無理矢理頭を蹴って相殺しているためかなりの重力がかかる それでもカゲハルは脚を動かし続ける 「オラララララララララ!!!」 脚がかなり痛い だが先程の右腕の痛みに比べれば蚊にさされたようなもの それを二十秒 そのたった二十秒で最低でも250回は蹴った そして最後に… 「オラッ!!!!!」 脚が壊れる程の勢いで頭に蹴りを放つ そのせいで俺は空高く舞い上がり、そのまま少し離れた所で着地する 白龍の頭には小さな凹みが 勿論彼方にとっては痛いというよりもこんな人間に傷を…という怒りを覚えたという感じだが… 「グアアアア!」 此方に向かってくる 俺はそれに正面から立ち向かった―――
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