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『おい…』
何処からか声が聞こえてきた
『おい…聞こえるか…』
まただ
どうやら空耳ではない
十中八九目の前のドラゴンだとおもうがまたイミフでした♪みたいなことはやめてほしいので
「白龍…お前なのか?」
『いや、白龍って誰じゃ…』
ちゃんと返事が返ってきた
「お前は?」
『儂はドラゴンじゃ。みればわかるのでは?』
心底不思議そうな声が返ってきた
「いやそれは見ればわかるが…」
『?ならいいではないか』
…はぁ~
まあ後ででいいか
…そういえば俺って今生命の危機?
こんな悠長にくっちゃべってる場合か?
「で、何の用だ?」
『用も何もなんなんじゃ、さっきから!ちょこまかと飛び回って吹き飛ばされてもまたチロチロと…』
こんな精神的苦痛に耐えてまで闘ってんのにこいつにはチロチロレベルなのか
化け物だな
『そろそろ疲れてきたみたいじゃし、さっさと殺ろうかなと思ったところなんじゃが…』
ちょ、やるって字が(笑)
まあ、ヤるとか言われても困るが…
『お主、力を隠しておるじゃろ?』
ドラゴンだからわからないがニヤリとした声色でそう訊ねられた
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