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「んーんっ!ふぁーあ…さて、女の子は…(ガタッ)っついったいなー…」
目を覚ますと、いつものボクのベットではなく軟らかく…
いつもの横に女の子がいる筈なのに、人影はなく…
(ジュッ)…野菜などを炒めているような音がする。
(カタッ)…誰かが、フライパンなどを置いたようだ。
まだ眼がしっかり開かないが、
「ねー、君ー。ボクの為に美味しいご飯を作ってくれたのー?ありがとねー(スマイル
でもさー、ボクは君が食べたいなー(キラッ」
「…。」
おかしいな…甲高い、可愛い子の声が聞こえない。
耳を澄ましてみる。
「(スタスタ)…。」
なんだー、スリッパ履いているような音をさせながらボクの方へ近づいて来てくれているみたいだ。
次の瞬間
スッパーーーン!
ボクの頭が、スリッパで叩かれた。
「いったいなー!何するんだよ、君!ボクの何処が悪いんだい!?」
そしたら…
「貴方の行動すべてが、悪いんですよ!」
聞き覚えのある、男の声がした。
「まさっか…おっ、お前は!鬼李灯!」
「はい、私ですが。そろそろ私のベットから、出ていただけませんかね~?あなたの匂いや性格が移ってしまうではないですか。」
「お前、それはひどくね?つか、ボクの匂いは臭くないし!性格は移らないからね!」
「ふぅー、良いから。とりあえずは、朝飯でも食ってください。」
「んー。」
ボクはそう言って、ベットから床に足をつけようとした。しかし…
「あっ!」
何故か腰が痛くて、立ち上がれない。
そして、ボク自身も少し痛い。
でも、奴には悟られたくないので
「まだ、寝てたーい!」
言った瞬間に…
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