願望

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その後一年間は、部として認められたものの部費は一切出ないため、実費で材料を買い、週2日くらいのペースで部活を行った。 実際調理しない日も参考書などで勉強をし、定期的に行われる調理検定を受け、着実に力をつけていった。 月に一度は朱里の家の調理場を使って実践さながらのスイーツづくりをおこなった。 そして私たちが入学して初めての春を迎えようとしています。果たして新入部員は来てくれるのだろうか、一緒に全国の夢を共有してくれるだろうか。 1年前この校門をくぐったときの不安と期待が再び襲いかかる。 「きっと大丈夫よ凛」 やっぱり朱里は大人だ、こんな時まで冷静でいてくれる最高の親友。 そんな私たちの夢はこれから徐々に現実へと向かっていって進んでいくことを信じて、今日も1日が始まってゆく。
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