俺vs学園祭という名の敵

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「あ~ぁ、頬っぺた痛いなぁー……。何でだろうね、直ちゃん?」 自分の頬をさすりながら俺にそう問いかけてくる和輝。 「だーかーら!ごめんって!」 「サーティワン食べたら治る気がするなぁ……」 「はぁ!?何言ってん……」 「いたたたた……!」 「わ、分かったよっ!!」 そういうと和輝の顔は花が咲いたように輝いてた。 「やったー!じゃあ僕トリプルにしよーっと!」 「おいおい!俺の財布にも気ぃ使えって!!」 そう言って軽い財布の中身を見ると1000円ぐらいしか入ってなかった。 はぁ……。これじゃあ俺は食えねぇな。 「じゃあ俺はダブルで我慢するよ!」 「うん!お前は関係ないよね♪」 横から割り込んできたバカ優心は何を言ってんだか。 「え~!?ケチ!鬼畜ぅー」 「君は僕におごる側だったよねぇ?」 「なおやん今なんて言った~?ちゃんと日本語じゃないと通じないよー」 優心は一瞬冷たい顔をするといつもみたいに頬を膨らませた。 「優心怖いよ……」 いつもの放課後。 この日も4人で帰るはずだった……。 「そー言えば、匡太はどーしたんだ?」 いつもここら辺でツッコミをして止めてくれる匡太の姿がなかった。 「直ちゃん聞いてなかったの?匡太がバカップルになったこと♪」 「はぁっ!?」 何も知らされてなかった俺はあからさまなリアクションをとってしまった。 「そんなことクラス全員が知ってるよ?」 「まぢ……?」 「「まぢまぢ」」 そんな!? あいつはいつまでも男の見方だと思ってたのに……!! ガンッと近くの壁を殴った。 「あいつには明日、大罪をおかした罰を受けてもらう……」
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