-2人の時間-

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「お前等格下相手になに手こずってんだ!美優!おまえ外しすぎ!」 声デカっ! 顧問言い過ぎだろ。 あまりに大きな声に、会場が一瞬静まりかえった。 相手にも聞こえてるぜ。格下って言っちゃったの・・・ あー美優。 下向いたままだし。 大丈夫かよあいつ… ん? 泣き声? 今のにビックリしたか? 近くから聞こえ…… ってあいつかよ。 友達に支えられながら泣いてるとかなに? 「私のせいだ…あんなこと言ったから…」 は?こいつ・・・美優になにか言ったのか。 美紀が言ってた爆弾発言ってのがそれか? なに言ったんだよ。 思わずあいつの近くへ詰め寄った。 「おい。おまえ美優になにか言ったのか?」 ビクッとしてんじゃねーよ。 「あ……」 俺の顔を見たとたん、ビクッとして挙動があやしくなった。 「あ・・・じゃねぇし。なに言ったんだよ。美優が苛ついてんのと関係あるのか?」 そんなに涙溜めて震えたって、俺には意味ない。 いま辛いのは美優なんだ。 「私…」
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