-美優の時間-

2/3
前へ
/194ページ
次へ
-3日目- なんだか目覚ましよりも早く目が覚めた。 ぼーっとしてる頭に浮かんできたのは、昨日の「諒」 まあそりゃあカレカノ風バイトだけどさ・・・ 慣れてないんだよなぁ。ああいうの・・・ 諒は慣れてるんだろうけど・・・ 学校いこー。 -------------------- 「みーゆちゃーん」 「!?誰!?」 そんな呼び方するの誰?? うわっ。 後ろから飛びついてきて腰に手を回すとかやめてー! 「ちょっとー!美紀危ないっての。なんて声だして呼んでんのよ」 「だってぇー。私の美優ちゃんの腰に手を回した奴がいたからさー」 うっ。 「あれはー………」 「わかってるってー。でもね、ほら、後ろ見て!」 後ろを見たら、あの子がいた。 じっとこっちを見てる。 「なんかやばそうね・・・」 「でしょー。だからわざとやったのよ。」 なるほどね。 美紀らしいっちゃあ美紀らしい。 「ってか美紀。誰だかわかんないような声だったけど?」 「えっえへっ。そぉ?」 それよ。それ。 甘ったるい声。 「これは普段彼氏の前でしかつかわないけどね。えへっ」 はいはい。 そーなのね。 「普段の美紀のまま好きになってくれる人のが楽じゃん。あんたかわいいんだし。」 「いいのー。別に無理にだしてるわけじゃなくて、好きすぎて緊張して、さっきの声になっちゃうの」 はいはい。 そうなのね。 私にはそういう経験ないしね。わからんわ。 午前中の授業は・・・・ さらっと終わった。 天気もいいから、美紀と中庭でランチ。 いつものように中身とりかえっこしたりして、リラックス時間。 この後部活かぁ。 今日は諒から連絡ないなぁ。。。 土曜日休みだって言ってたから、何してるんだろう・・・ 「美優聞いてる??」 はっ! 「あ、ごめん。何」 「やっぱり聞いてないし。。。諒くんのこと考えてたでしょー?」 どきっ 「いや、別に。何?」 「何って、今日の部活のことだよ。」 あー部活。いかなきゃ。
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加