-2人の時間-

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- 4日目 - - 美優 - 日曜日。 今日はなにも予定が無い。 基本日曜日は寝てよう日にしてる。 体をじっくり休めないと、1週間保てないから。 今度の大会が終わったら、先輩たちいなくなるし。 頑張らないと・・・ 次の日曜日の為に調整しなきゃ。 美帆は、あいかわらずいない。 いいよねぇ。楽しそうで。 今日はバイト休みだから、諒からも連絡はないだろうし。 うん。 寝る。 がっつり寝。 目覚めたときはすでに空は暗かった。 何事も無く過ぎた日曜日。 静かに過ごした日曜日。 なんだか・・・ ものたりなかった・・・ -5日目- 月曜日。 -6日目- 火曜日。 いつものように迎えに来てもらって、いつものように帰る。 なにも変わることは無い。 あぁ明日で終わりなんだなって思ったら、少し寂しかったんだ。 歩きながら黙った私に気づいた諒が 「なぁ。明日どうする? 」 「・・・明日・・・」 「どっかいこ」 「うん。」 それだけで会話が止まってしまった。 そうだよね。 諒のバイトも明日で終わり。 やっと諒は開放されるんだもんね。 諒にだって、諒の時間があるわけだし。 「じゃ、明日は駅でまってるから。」 「え?どこの?」 「東口」 「間に合うの?」 「あぁ、問題ない」 「うん。わかった」 「おやすみ」 「おやすみ」 帰って行く諒の背中が、すごく綺麗に見えた。
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