37人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
- 4日目 -
- 諒 -
日曜日。
何にも予定ないし。
1週間がっつりバイトって言ってあるから、誰も誘ってこないし。
美優も休みでいいって言ってたし。
誰ともいない日なんていつぶりだろう。
放課後学校にいないから、告ってくるやつもいなかったし。
久々ゆっくり家で飯でも食うか。
2階の部屋から出て、階段を下りた。
あーいたいた。リビングに母親の姿が見える。
「腹減った」
「あんたいたの?」
そんなもんだよなー。
「オムライスくらいしか出来ないわよ」
「うん。大盛りで」
「はいはい。」
久しぶりに家での温かい食事。
- 5日目 -
月曜日
- 6日目 -
いつものように迎えに行って、いつものように帰る。
それも明日まで。
この1週間、なにげにいろいろあった。
明日で終わって、すべて解決するのか?
あの子。諦めたとは思えねぇし。
美優をみたら、下を向いて歩いていた。
「なぁ。明日どうする? 」
「・・・明日・・・」
「どっかいこ」
「うん。」
それだけで会話が止まってしまった。
なんだか元気ないな。
んー。笑わせるネタもねぇし。
こいつ大丈夫か?
「じゃ、明日は駅でまってるから。」
「え?どこの?」
「東口」
「間に合うの?」
「あぁ、問題ない」
「うん。わかった」
「おやすみ」
「おやすみ」
明日か。。。
最後だし、午後は学校サボるつもり。
じゃないと、さすがに駅に間に合わない。
サボるってばれたら、あいつは絶対怒るだろうし。
でも着替える時間ねぇなきっと。
ま、いいか。
最初のコメントを投稿しよう!