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水曜日でバイトがおわった。
だからまたいつものように、みんなと遊んで帰る。
告ってきた奴もいたから、いつものようにつきあう。
あれから美優とも連絡はとっていない。
1人でなんとか出来ているんだと思う。
なのに………
会わなくなって3日。
たった3日なのに、すごく会っていない気がする。
手をつなぎたがっている女には申し訳ないけど、なんだかポケットから手を出したくない。
なんでだろう。
わかんねーけど、そんな気分になれないんだ。
楽しいんだけど……な。
カラオケで盛り上がってワイワイガヤガヤ。
「いっちーの携帯鳴ってるよ」
あの日以来、周りがうるさいとこにいるときは、携帯をテーブルに置くようにしている。
もし気づかなかったら…
と思ったから。
「ん?あ……」
美紀じゃん。
美優になにかあったら連絡するからと言って交換した番号。
本当にかかってくるなんて………
なんだろ?
ここじゃあ出られないよな。
女居るし…
絶対邪魔される。
廊下だな。
「もしもし」
「美優から電話あった?」
「ないけど・・・」
いきなりそれかよ。
「美優・・・無理してるし、イライラしてる」
「だからなに?」
俺にどうしろと?
「美優、明日試合なの。なのに今日あの子が爆弾発言しちゃってさ、美優のメンタルボロボロだよ」
だからなんだよ。
「俺にはどうしようもないだろ?連絡ねぇし」
そういえば、美優から連絡きたのって、最初の『助けて』だけだったな。
「美優は限界までこないと諒くんには頼らないと思うの。でも見てられないんだよ。今美優すっごい苦悩してると思う。だから、明日、何かが起こってもいいように、試合見に来てくれないかな。 たぶん試合終わったあとに、あの子がなにかしそうだから」
なにかってなんだよ。。。
っつーか、爆弾発言ってなんだ?、
でもバスケしてるとこは見たい気もする。
困っているなら助けてやりたいし。。。
乗りかかった船だし・・・
「明日、何時にどこ?」
どうせ暇だしな。
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