- 同窓会 -

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「美優、ちょっと指貸せ」 「ん?」 なんで私の右手の薬指にはめていた指輪が抜き取るの? なんで?嫌なんですけど… え?なに?その指輪を左手の薬指にはめなおすとか… 「今は彼女だけど、俺ら結婚するから」 はい?? 会場内もビックリしてるし、アキも晃もビックリしてるけど、それよりも私が一番ビックリしてるんですけど… そんなこと言っちゃっていいの? 「ほら!美優はどうなんだよ!?」 「公開プロポーズされてるぞ!」 うわー。 囃し立てないでよ!晃!アキ!! 「美優。結婚しよう。公開プロポーズ受けてくれる?」 うそ… 本当なんだ… 私でいいんだ… 「よろしく…お願いします…」 「きゃー!」 「同窓会でプロポーズとかすげー」 わーなんかすっごい盛り上がってる。 「今はまだこの指輪だけど、ちゃんとしたの渡すから。」 うぅ。頷くしかできないよぉ。 絶対真っ赤だよ。 「公開プロポーズ大成功!」 「えー同級生をお兄さんって呼ぶのぉ?なんか複雑ぅ」 あぁ美帆…そうだね。 でもあんた目の奥笑ってるよ。 晃とアキ、諒汰とじゃれ合ってるし。 なんか楽しい。 「お前、笑ってんじゃねぇ」 へ? うわっ!首もと掴まないでよぉぉ。 騒動の中、そのまま諒に連れ出された。 じゃれていたのは、ここから少し抜け出す為の方法として、アキたちが実行した作戦だったみたい。 音楽準備室に連れて行かれ・・・ 「公開プロポーズしちゃった♪」 そんな無邪気に… 「サプライズ過ぎです」 もう困っちゃう。 なに?急に真面目な顔して… 「美優。愛してる・・・結婚しよう」 わー!! 「うん」 キスがふってきた。 「音楽準備室でキスとか・・・やばくね?」 折角いいムードだったのに・・・ 肩を揺らして笑ってるしー。 ったく。いつまでたっても変わらないね。 - END -
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