本音

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『そうやねん…この前、せっかく告ってくれたけど、断わったんは、アイツが家に棲みついてるからでも、カズ君が嫌いやからでもなくって、カズ君の知ってる私が本当の自分じゃないってわかってたし、私は自分の事で精一杯やったから。ホンマに、ゴメンな…』 カズ君がクスッと笑った。 『な、何よ?』 私の顔に何かついてる?するとカズ君が私の大好きなイジワル顔で言った。 『関西弁!』 しまった。気を付けてたのに。 『関西弁を使ってるのが、本当のお前なんだな。』 カズ君の笑顔 ナンカ、マブシイ… 顔が一気に熱くなったから、オレンジジュースを息が続く限り吸い込んだ。 もちろん、ムセて咳き込んだ。 そんな私をカズ君は面白そうに見ていた。
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