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「こく、告白を断ったら、後ろから目隠しされて……そのまま驚いていたらネクタイで手を縛られた」
俺が話始めると、南野兄は状況が分からなかったのか首を傾げたが、熱で朦朧としている頭では何の話か理解できていないと思う。
「目隠しさて動揺している俺に3人がかりで服を脱がして、冷たい液体を身体にかけられて塗りたくられた。後ははっきりとは覚えてない、……と言うより言いたくないし思い出したくないが、お前らの想像するような下品な事は一通りされたかな」
白衣で涙を拭くと、目の回りがヒリヒリした。
この白い肌ではすぐに真っ赤に腫れてしまう。
「オカズにしたいならもっと細かく話しますけど?」
「い゛、や゛あ゛の゛、俺、そ゛ん゛な゛」
「――檜山は?」
涙を止めた目で睨むと、檜山の顔は少し青ざめていた。
「お前が俺に言えと言ったことは、俺の過去の傷をほじくりかえす事だ」
檜山は答えない。
いや、答えを探しているのかもしれない。
「よくもまぁ、簡単にそんな事、言えますよね」
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