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「はぁぁ!?」
珈琲をひっくり返しそうな勢いで立ち上がると、珈琲を受け止めてくれた。
ありえない。
てか俺はホモではない。
「違うの? じゃあ何でそんなに傷ついてるの?」
「――だ、だからそれは、その、先生として理想としていたからで」
ごにょごにょと理由を呟こうとするが、上手く自分の気持ちを説明できない。
「君ね、明るい高校生活じゃなかったから自覚するのは難しいよね」
「……明るい高校生活では確かに無かったですが……」
「気持ちってね、止まらないんだよ。その坊主にした少年は調教が必要だけど、暴走する方向は間違いはないよ」
ちょ……?
てか……そんなはずはない。
「拒絶するのは簡単だよ。でも君はその彼を受け止めてあげた事はあるの?」
「なんで檜山を?」
「彼は君を受け止めようとしてるのを、君は胡座かいて甘えてるだけじゃない?」
俺が甘えている?
檜山に?
「ふむふむ。本当に分かってないんだね」
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