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薬を飲みすぎたのか頭がダルくてはっきりしない。
そんな気だるい朝。
「失礼します! あとおはようございます!」
「!?」
学校に着いてすぐ、保健室の鍵を開けちょっとドアを開けた瞬間だった。
そのドアをしっかり掴んで離さないのは、――檜山。
「離してくれませんか?」
「何で貴方は四日会わないだけでネガティブな方へ行くんですか!?」
質問に質問を返すのは失礼なんじゃないかと思いつつも、『四日会わないだけ』に苛々する。
「別に四日会わないなら一生会わなくてもいいと思いますけど」
ツンッと言うとするりと隙間から保健室に入る。
檜山にガードされて閉められないけど。
「えっと何でそんなに突き放すんです? 昨日のメールだって。何かあったんですか?」
……お前は何も無かったと言うのか。
あの三年に優しく触れていたくせに。
「お話する事はありません」
「ユーリ!」
ビクッ
檜山が大声を出すから、ドアを握る手を緩めてしまう。
ピシャン
檜山はドアを後ろ手で閉めると、保健室へ入ってしまった。
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