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「ああ。ごめん。俺だけ」
「は?」
「――ユーリも喉渇いてるよね……」
そう言うと、檜山はペットボトルの水を口に含んだ。
そしてその水を飲み込む事なく、俺に覆い被さ……
「えっ…… ちょっ んんー!!」
口移しで水が口の中に流れ込んでいく。
こくんと飲み込んでしまった水は、温くて。
全部なんて飲み込めないのに、檜山は否応なしに流し込んでくる。
「んぅ!」
それを受け止めるだけで精一杯だった。
体中に檜山が溶け込んでいくみたいだ。
檜山の熱に支配されていく。
気持ち悪い。でも……気持ち良い。
「気色悪い事しないで下さっ!!!」
「ほら、いっぱい溢してる」
濡れた胸元に指を入れて覗き込むと、檜山は上機嫌でそう言った。
「……指」
「着替えどこ?」
「服に、指……入れないで」
首元から入ってくる檜山の指は、遠慮なしに動き回る。
「あっ……」
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