十七粒 恋情  ー加賀美ー

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「うるさい! お前なんて嫌いです! た、滝澤教授! 兄さん! 」 「こんなに可愛く頬を染めるユーリを誰にも見せたくないのに」 段々と檜山の発言が悪役じみて来た頃。 やっと滝澤教授と兄さんがほろ酔い気分でやってきた。 「……こんな所で最後までしたら駄目だよー」 「何もしません!!」 「お粥食べたらお薬飲むんだよ」 「お任せ下さい」 「お前は受けとるな!!」 大きな声を出したら、ハァハァと息が乱れてそのままベットに倒れ込んでしまう。 もう一ミリも動けない。 こんなに取り乱したり大声を出すのは、具合が悪くなくてもしないのに。 「……本当に出ていかなきゃ、嫌いになりますからね」 そう言うのがやっとで、俺は枕に沈む。 「ごめん。はしゃぎすぎた」 「……出ていって下さい」 枕から少しだけ顔をずらして睨み付けた。 「――薬は飲んでね?」
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