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「――気持ち悪い話なので帰ります」
「えっ」
立ち上がるとそのまま振り向かずに玄関に一直線に歩き出す。
止めたいのに。
すぐにでも抱き寄せてキスして、俺は違うと安心させたいのに。
薫ちゃんと生徒。
二人に知られて俺は困らない……とは言えないし。
ユーリを守らなければいけないのだから。
「待って下さい! 皆送りますから!!」
そう言うしかなかった。
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