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「僕は君の味方ですからね、裕璃くん」
「……さぁ、どうだか」
ツンツン言い返すのに、教授はにこにこと笑っていた。
仕方ないから話に乗る事にしよう。
「で、教授の相手はどんな方なんですか?」
やっとステーキとオムライスが到着して、教授はケチャップでハートを作り始めた。
「ふふ。内緒。イケメンだから君が惚れたら大変だ」
「惚れませんよ。そんな物好き」
教授みたいな渋いおじさんを好きになるなんて。
興味はあるけど、そんな簡単に好きになるわけない。
「檜山くんよりイケメンですから。じゃ、今度Wデートしましょうね」
「しませんよ!!」
上機嫌な教授に振り回されてしまう自分が情けない。
けど、いや、でも。
「その、痛いならどうしたら良いんですか?」
「うんうん」
「あの事件の時にやたらヌルヌル塗られましたからか気持ち悪さしかなかったのですが、檜山に任せるべきですか?」
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