20粒 欲情 ー檜山ー

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「だ、めです!」 ユーリは紫色のカーテンにくるりとくるまると窓の方へ向く。 本当に嫌なら止めるけど、 恥ずかしいから逃げるなら止めない。 恥ずかしく乱れる自分を見せるのが怖くて、知らない自分が怖いならば、止めない。 そっとカーテンごと抱き締めた。 ひゅっと空気を飲む音に緊張してるのが伺える。 「俺しか見ないよ。ユーリ」 「うるさいですっ」 「恥ずかしがるのも度が過ぎると苛めたくなるんだけど」 「いっ」 もぞもぞと逃げようとするユーリを胸元へ引き寄せた。 顔を上に上げさせると、恋情を含んだ甘い吐息を漏らす。 「好きです、ユーリ」 「好!?」 「もう離さないから。逃げても無駄」 「あっ」 ソファへ雪崩れ込むように倒れ、まだ少し火照るユーリの首元から手を侵入させた。 真っ白なシルクのパジャマが、ユーリの育ちの良さを物語っている。
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