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「う、わああああああ!!」
布団を身体に巻きつけて、何も脱いでない事を確認した。
そのまま浩二をベットから蹴り落とすと、カランと眼鏡が飛ぶ音がする。
「酷いよ、ユーリ」
「お前、な、何でベットに……!?」
眼鏡をかけ直しながら、浩二は唇を尖らせた。
「朝ごはん出来たから、起こしに来たんだよ。でも全然起きないし、無防備な寝顔可愛いし、睫毛長いし」
「理由になってません! 大体、いつも携帯のアラームで起きます!」
「あ、止めといたよ。今日からは俺の囁きと甘いキスで起きるんだから」
「ああ?」
グイッと腕を引っ張られ、そのまま浩二の上に落ちていく。
「――おはよう、ユーリ」
「離し、て」
「ご飯にする? 鍵がついた俺の部屋に行く?」
「――!?」
こいつ。
何で朝からこんな馬鹿みたいなテンションなんだよ!
しかも、母さんのフリフリしたエプロン付けているし。
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