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……拗ねて意趣返しのつもりなんだとすぐに分かった。
「今日中に見つけた方が良いかと思いますよ」
倫太郎さんはそうアドバイスして俺に紙を渡してきた。
「領収書、加賀美さんに渡しておいて下さい」
それを受けとりお礼もそこそこに車を発進させた。
そうか。これが分かってて続きを後にしたのか。
なんて意地悪で可愛くて素直じゃない俺の恋人なのだろう。
探さなきゃ俺の気持ちが薄っぺらくなるから絶対に探すしかない。
あの家族だからきっと、口止めされてるんだろうし。
悪いとは思いつつ、領収書を見て手掛かりを探した。
ベット……ねぇ。キングサイズ。
俺と寝ることを想定してだと思うと早く抱き締めたくなった。
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