諦めてキスをしよう。

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冷蔵庫も既に冷えていて、お兄さんのサプライズなのかメッセージと共にオードブルとワインが入っていた。 やはり二人には少し広い。5LDKはあるかもしれない。 もしかしたらお兄さんが家族用に購入したのかもしれないな。 と、見渡す前に早く帰らなければ。 うちの奥さんは直ぐに気分が変わるから。 「ユーリ」 冷えた方のワインを手にして寝室に戻ると、カーテンが薄く開いて、淡い光が射し込んでいた。 ユーリはこちらに背を向ける形でスルスルと上を脱ぎ、月の光の下、透き通るような肌が浮かび上がっている。 思わず息を呑むような美しさに、ワインをベットに放り投げると後ろから抱き締めた。 「病める時も健やかなる時も」 「何ですか?」 フッと笑うユーリが手を上げて、俺の頭を撫でた。 「ずっと一緒に居たい。いや、居る。居てやる」 「誓います、じゃないんですか」 器用に肩からストンと服を落とすと、身体をひねり俺を見た。
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