諦めてキスをしよう。

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「うちの学園で働きませんか?なんて……」 身体が辛い、動きたくない、寝たいと我が儘をいうユーリの身体を拭いてやりながらそう尋ねた。 本当は一緒にお風呂に入ってイチャイチャしたかったんだけど、無理をさせたのは確かだ。 明日の朝入れてあげれば問題ない。 「お前の学園って……女子高ですよね」 「うん。初等部から短大や大学まであるお嬢様ばかり通う学園だよ」 「……うげ」 ゴロンと寝返りを打ち、枕を抱き締めながら背中を見せつけるユーリは、心底嫌そうな声を上げた。 「俺の為に克服してくれないの?」 「俺と一緒に働きたいなんて……そんなに離れたくないんですか?」 馬鹿にしたように笑うユーリに、意地悪で背中を人差し指でなぞった。 「んっ」 ピクピクと反応して俺を見上げるユーリは、まだ情事の色香がまとわりついている。 「離れたいわけないじゃん。一秒も離れたくない」
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