4235人が本棚に入れています
本棚に追加
「うちの学園で働きませんか?なんて……」
身体が辛い、動きたくない、寝たいと我が儘をいうユーリの身体を拭いてやりながらそう尋ねた。
本当は一緒にお風呂に入ってイチャイチャしたかったんだけど、無理をさせたのは確かだ。
明日の朝入れてあげれば問題ない。
「お前の学園って……女子高ですよね」
「うん。初等部から短大や大学まであるお嬢様ばかり通う学園だよ」
「……うげ」
ゴロンと寝返りを打ち、枕を抱き締めながら背中を見せつけるユーリは、心底嫌そうな声を上げた。
「俺の為に克服してくれないの?」
「俺と一緒に働きたいなんて……そんなに離れたくないんですか?」
馬鹿にしたように笑うユーリに、意地悪で背中を人差し指でなぞった。
「んっ」
ピクピクと反応して俺を見上げるユーリは、まだ情事の色香がまとわりついている。
「離れたいわけないじゃん。一秒も離れたくない」
最初のコメントを投稿しよう!