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「そうですか。分かりました。嫌です」
「嬉しいよ! ユーリ! ユーリならそう言って……え?」
「絶対に嫌です。そんな事より背中、汗でベタベタだから早く拭いて下さい」
そんな事。
プロポーズの次に重要な事じゃないか。
ユーリとの保健室ライフは。
そんな意地悪なユーリには、背中から拭いて……もっと下まで拭いてやる。
「何してるんですか?」
「一番気持ち悪い部分を拭いてあげようかなと」
中には出してないけれど、潤滑剤が気持ち悪いはずだと、濡れたタオルを当てると身を捩った。
「……何を照れてるの? さっきまで散々俺を誘惑しといて」
「誘惑してません。馬鹿……だめっ、です」
駄目、と言いつつ本気で抵抗しないんだから、ユーリは
可愛、い。
ん?
振り向き様にユーリの足が俺の腹に当たった。
情けなくそのまま後ろへ頭から落ちていく。
「蹴りやすい広さで満足ですね。このベット」
そう言うとシーツを身体に巻き付けて、お風呂へと向かった。
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