七粒  侵入ーSide加賀美ー

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深く眠れない日は夢を見る。 縛られた腕。 クスクスと笑いながら服を脱がしていく奴等。 縛られた腕に、脱がされた服が引っ掛かり、動きは更に鈍くなっていく。 唇を奪われて、気持ち悪くて噛みついた。 暴れて蹴りあげると、足を押さえられ上に乗られる。 酷い悪夢の時間だった。 気持ち悪くて、全身を這われて。 無理矢理、だった。 腕の感覚が無くなる頃に、バシャハシャと撮られる写真。 その後の事はよく覚えていない。 壊した携帯が三台。 泣きじゃくる奴等。 ――汚れた身体。 夕日が、綺麗に教室に差し込んできて、 現実とはかけ離れた夕日の綺麗な影に、笑うことしかできなかった。 「――加賀美先生が泣かなくても良いのに」 冷たい手が額を撫でる。 「――加賀美先生が傷つく必要はないのに」 目元を掬われ、涙を拭かれたんだと分かった。 「壊れやすい繊細な人って愛しいですね」 ――抱き締めたくなります。 そう、誰かが俺の耳元で囁いた。
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