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「じゃあ、つまり」
「緊急で間に合わなくて、説明を受けている暇はなかったんです」
「なるほど」
とアッキは頷いた。
「わかった。とにかく、この村でのんびりしていろ、村長は俺だから気にすることはない、分からなかったら、アッキ殿に聞いてくるでいいからな」
「はい」
「うーん」
「どうした?」
「私、よく分からないんだよね、頭に存在するステータスや、このアイテムボックスって言えば、出現する箱も、どれくらい入るかとか」
「それはレベルに合わせて、変動しますよ? レベル90ぐらいだと東京ドーム三個ぶんだし」
「うーん、それは分かっているんだけど、やっぱりゲームみたいな世界って信じられない」
「俺もそう思ったんですけど、どうやら昔から研究されてて、ここのパラレルワールドがゲーム用に改造されたってことくらいですね、あとは、偶然に意識を奪う神がここにいるらしく、スピリットだけの俺らには吸収は通用しないらしいしね」
と、あらかた説明を終えると。
「ありがとね、私、フィネ、隣が姉のルーフィ」
「よろしくね、早く街に行って食事をいっぱい食おう、所持金だってカードで払えばいいし」
とアッキが言いたそうなことを向こうから言われた。
「でわ、俺はいつもどおりの仕事に戻らせてもらおう」
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