(第一部)第1話世界滅亡

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「じゃあ、つまり」 「緊急で間に合わなくて、説明を受けている暇はなかったんです」 「なるほど」  とアッキは頷いた。 「わかった。とにかく、この村でのんびりしていろ、村長は俺だから気にすることはない、分からなかったら、アッキ殿に聞いてくるでいいからな」 「はい」 「うーん」 「どうした?」 「私、よく分からないんだよね、頭に存在するステータスや、このアイテムボックスって言えば、出現する箱も、どれくらい入るかとか」 「それはレベルに合わせて、変動しますよ? レベル90ぐらいだと東京ドーム三個ぶんだし」 「うーん、それは分かっているんだけど、やっぱりゲームみたいな世界って信じられない」 「俺もそう思ったんですけど、どうやら昔から研究されてて、ここのパラレルワールドがゲーム用に改造されたってことくらいですね、あとは、偶然に意識を奪う神がここにいるらしく、スピリットだけの俺らには吸収は通用しないらしいしね」  と、あらかた説明を終えると。 「ありがとね、私、フィネ、隣が姉のルーフィ」 「よろしくね、早く街に行って食事をいっぱい食おう、所持金だってカードで払えばいいし」  とアッキが言いたそうなことを向こうから言われた。 「でわ、俺はいつもどおりの仕事に戻らせてもらおう」
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