ふたりだけのせかい

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ふたりだけのせかい

それはとても 静かで 何もかもが日常から逸脱した空間。 花が揺れる動きも 風が奏でる音も 鳥が羽ばたく瞬間も 空に流れていく色でさえも すべてがゆっくりで 一瞬でも目を閉じれば、止まってしまうかもしれないほど… アタシの歩く靴音も ふぅの吹く口笛も アタシの振り返る動きも ふぅの笑った顔も すべてが幻想的 それでいてすべてが ガラスのように脆い世界…。
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