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駒子は、真っ赤になって反論するパチくんの口を、今度は自分の唇で塞いだ。
「よーし、これで同罪ね」
あまりの衝撃にへなへなとその場で座りこんだパチくんに、悪魔のような駒子はこう告げた。
「今日一日、私の服着て、私になりかわってピアノの授業受けてもらうわよ。
今日の先生は家に来るの、初めての外国人の先生だから、私の顔を知らないわ。
ユクさんには、心を改めて、ピアノの授業を受ける気になったって。
集中したいから、ぜったいに3階の音楽室には上がって来ないでって伝えて。
もし、裏切るような真似したら、パチくんにキスされたってお父様に言いつけてやるから。
パチくんは、私からキスされたってお父様に言い訳するだろうけど、
使用人の言葉と、実の娘の言葉、どちらを信じるかしら?答えはもう、
わかってるわよね?」
駒子は、パチくんを自分の部屋に連れて行くと、服をぜんぶ脱ぎなさい、と告げた。
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