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「あれがなかったら良い店長なのに……なっ!!」
エリスは溜め息を吐きながらもトイレのドアを開けると、人が入ってきた時に反応して蓋が開く仕様ではないのに急に蓋が上がっただけでなく、どういう原理なのか、入るわけないのに少年が便器の中から這い上がろうとしていた。
「ゲホッ…………この装置は駄目だ…………っと、目の前にいたのか。お前が勇者エリスで間違えないよな?」
「こんな場所から出てくる変態が、何で私の名前を知ってるのよ!!」
「何でこうも変態と呼ばれないといけないんだ…………待て!!まずは話を聞いて」
エリスは少年の話を聞く前に水を流すために大を捻ると、少年は回転し始め、どこかへ消えていった。
「店長!!新手の嫌がらせかなんかなの!!トイレから人が出てきて、私の名前を要ったのよ」
「何を言っている?他の者に覗かせるのなら自分で覗くに決まっているだろう」
店長の言葉は力強く、今までの行動を考えても、エリスは店長ならば自分が覗くための行動すると、店長が仕掛けたものではないと判断出来た。
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