目覚める魔王 バイト中の勇者

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サイガはNoと選ぶと後々面倒な事になるのてわはないかとYesを選択すると、すぐにエリスの声がテレパシーのように直接頭の中に聞こえてくる感じがした。二人の会話は腕輪を通してであり、他の者には聞こえないようになっていた。誰もいないのに一人で勝手に話してるのはおかしい奴だはなく、パートナーと話してると思えばいいだろう。 「出るのが遅いわよ。アンタって腕輪の機能とか知らなかったでしょ。急いで話さなくても良かったんだから」 「べ……別にいいだろ。それで一体何の用だよ」 腕輪の機能を知らなかったのは確かなのだが、急いで話そうとした事に対して、サイガは恥ずかしくなり、さっさとエリスの話を終わらそうとした。 「サイガはラキアス学園に来るって事は、こっちに住むんだよね?いつからこっちに来るのかと住む場所も知っておきたいかなと思ってさ。私達パートナーだし、アンタは私の家を見たんだし」 「別に構わないけど……二日後にラキアス学園に行く事になっているから明日には人間界に行く事になっているな。場所は……アイシャスマンションの三階……3DKとか書いてあるな」 サイガはパートナーに関して何も知らず、簡単にエリスに住む場所を教えた。サイガにとってはエリスに住む場所を言いながらもアイシャの名前が入ってる事に嫌な気がして仕方がなかった。それだけでなく、もっと酷い場所を選ぶとも思っていたが、部屋の見取り図でそれほど悪くない事が逆に怪しいのだ。 「アイシャスマンション……3DK……よし!!ありがとう。それだけ聞きたかっただけだから。それじゃ、また明日ね」 「何だよ…………会うとしても学園が始まる明後日だろ」 サイガはエリスは勘違いしているだけと思っていたが、翌日になってエリスが何故住所を聞いてきたのかが分かった。
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