王女様は負けず嫌いなようです。

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「アンタ達……男としてのプライドってないわけ?バトルロイヤルになった時点でこうなる事は分かっていたけどさ」 開始と同時に男達ほとんどがエリスに攻撃を仕掛けてきた。前回一位だったエリスを早めに倒そうといのは当然の事はだろう。 それだけでなく、一対一よりもエリスを倒す可能性が高いバトルロイヤルを学園が選んだ可能性もある。 王女という立場を使い、マキナがそうした可能性もあったが、マキナに攻撃を仕掛ける選手が数人いた。マキナは前回二位であり、エリスと共に狙われてもおかしくはない。それがマキナのした事ではないと分かる。 「それにさ……いい加減に勉強しなさいよ。何で私が木刀を武器に選んでるかさ!!」 男達も事前にバトルロイヤルは聞いてはいなかったのか、せっかく人数でエリスを倒そうとしても、連携が出来てなければ意味がない。相手の攻撃に巻き込まれないように注意するのに隙が生まれる。 さらに殺すのが目的でないのであれば剣や槍などの重い装備に対して、木刀の軽さではスピードに差が生じる。武術戦闘において重要なのは威力ではなく、どうやって相手を倒すかなのだ。 男達はエリスに攻撃したと同時にカウンターを喰らい、次々と倒れていく。 マキナがレイピアを使いこなしていた。相手の一撃を避けるだけでなく、同時に攻撃された時、レイピアとは逆の手に持つマンゴーシュで受け流した。そして、レイピアの鍔などで相手の剣を折り、ギブアップさせ、残りはエリスとマキナの二人になった。
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