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今日からラキアス学園の授業が始まった。
成績によって取れる授業が変わるのだが、基本的に一日五つ、一週間で三十もの授業を受ける事が可能となっている。
一週間とは闇、風、火、水、土、光の属性と無という七日で公正されている。属性の日にはそれぞれの魔力が高まる日であり、無の日は全ての魔力が低下される日で休日とされている。
そして、ラキアス学園を卒業するためには最低で百単位を習得しなければならないのだが、授業によって単位数も変わる。上級では習得すれば四単位を貰えたりするのだ。
サイガはエリス達をよりも一年遅れというのもあるせいで、多くの授業を受けなければならない。その授業には必須だけでなく、選択出来る授業もあったはずなのにサイガには選択肢がなく、アイシャが勝手に授業を選んでいた。
「何じゃ?その不満そうな目は……この方が都合がいいからじゃぞ。私の息抜きのためじゃないからな」
人間界、機界の授業については必須と下位レベルの授業が組み込まれていたが、魔界についての授業は上級ばかりで殆どがアイシャが先生となっているのが生徒手帳から確認出来た。そして、魔法や武術、機工、魔科学などの専門的な授業やゼミもアイシャが担当しているのになっていて、今がゼミの時間となっている。
「いや……他の授業はまともにしてるんだな」
ゼミの前に、サイガは魔学の授業を受けたのだが、その時のアイシャは大人バージョンであり、厳しくも授業を進めていた。それはサイガ以外の学生がいたからで、今は子供バージョンでペロペロキャンディーを食べていた。
「一応先生という立場じゃしな。まともにやっとらんと生徒会の顧問になれんからのぅ。それにこの場にエリスもおらんしな」
アイシャのゼミの在籍はサイガとエリスの二人しかおらず、アイシャがどうやってエリスをゼミに入れたのかはサイガも分からなかった。
アイシャのゼミはSS学という意味も分からないもので誰も受けるものがいなかったのか、アイシャがサイガとエリス以外を却下したのか。
SS学の意味は世界征服学らしく、アイシャはエリスをゼミに入れただけだなく、生徒会にも入れさせたようとする事から、サイガの世界征服に勇者であるエリスを協力させようと考えているようなのだ。
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