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「違う!!俺の城を色々と変えた件だ!!王座の間も誰かが戦ったみたいに破壊されてるし、巨大迷路も俺自身が迷うわ。結界を消すのもアイシャしか出来ないからな」
「そう言うな。現在では力よりもお金の方が有効なんじゃ。利用出来るのは使わんと損じゃろ。サイガとエルナのアニメがあったのも効果的じゃった。勿論情報をやったのはわしなんじゃが、色々と変更されたみたいじゃがな」
本当のところ、魔王城の結界は棺に力を注ぐためではなかった。王座の間の戦いや巨大迷路、結界を消す事、アニメでさえもアイシャの策略だったのだ。
「はぁ……そういうところは何も変わってないんだな」
サイガは溜め息をつきながらも食事を全部平らげた。
「変わってなくて安心したじゃろ。それよりも……わしはお金を貯めるのが好きなんじゃが、最近面白味もなくなってきたんじゃ。お前が復活してくれたおかげで退屈せずに済む。勿論、目覚めたからには世界征服するんじゃろ?」
「……もしかしてお前……暇潰しのために俺を中途半端に起こしたんじゃないだろうな。そのせいで力や魔力も全然無くなっているんだぞ。それに俺はそんなのに興味ないって。のんびり暮らしたいの。以前もジャギやガイエル、ワイズやキリスが俺やアーク兄弟を無視して人間界に攻め込んだのはアイシャも知ってるだろ。俺にはいい迷惑だったからな」
残虐のガイエル、死霊ジャギ、道化師ワイズ、鬼龍キリス、豪炎と冷静のアーク兄弟は魔界の五つの大陸を支配する魔王であるのだが、その中にアイシャは含まれていない。
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