プロローグ

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「ほら、ハル。 つけてあげるから こっちおいで」 新入生が付ける ピンクの薔薇の紋章を手に 満面の笑みを私に向ける。 恐る恐る歩み寄った 私の胸に紋章をつけながら 耳元で魔王が囁いた。 「わかってんだろなお前。 余計な事言ったらシバくぞ」 ──ああ。 やっぱりこの高校に 入学したのは 過ちだったかもしれない。
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