夏色二人(ナツイロフタリ)

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 拳が恭介の頬を捉える。 クリーンヒット。 (恭介のバカ!) 殴られた瞬間、恭介は痛みに顔を歪ませた。   紗希子は泣き顔を誰にも見られまいと、咄嗟に店を出た。 部屋に戻ると痛む手を摩った。 悲しみが込み上げてきた。 大好きな人に手を上げたことに対する後悔で更に悲しくなった。 延々と泣き続けた。
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